硬いものに注意しましょう! - 練馬区 上石神井の歯医者

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硬いものに注意しましょう!

こんにちは マレーシアにいる歯科衛生士の棚橋です。

最近、「歯の破折」で抜歯する方が多くなっています。
どうして歯が割れてしまうのでしょうか?
どうしたら防ぐことができるのでしょうか?

【歯の破折が起きるのはなぜ?】
破折とは歯に何らかの力がかかり、割れてしまうことです。
歯の根の方にまでヒビが入った場合は、そのヒビに沿って細菌が繁殖して歯ぐきを腫らすため、抜歯する必要があります。

ではどうして破折してしまうのでしょうか?
破折は多くの場合、神経のない歯に起きます。
神経は歯に栄養や水分を運ぶため、神経のある歯は潤っており力がかかってもそう簡単には折れません。
しかし神経のない歯は枯れた木のような状態のため、力がかかると薪を割るかのように折れやすいのです。
これを防ぐために大抵の場合は、クラウンと呼ばれる全体を覆う被せ物をするのですが、それでも神経の治療をしてから何年、何十年と経つと歯自体がもろくなり破折しやすいのです。

【破折する割合が増加傾向にある】
2005年に行われた歯を失う原因についての調査では、破折は約11%でした。
しかし最近行われた調査によると、その確率は18%にまで上昇したのです!
破折が原因で抜歯するケースは年々増えていることが伺えます。

【どうしたら破折を防げるのか?】
破折を完全に防ぐことはもちろんできません。
やはり神経のない歯は神経のある歯と比べてもろく、寿命は短いです。
しかし注意することはできます。
例えば、昔と同じように硬いものを噛んでいませんか?
堅焼きのおせんべいや、スルメ、あたりめ、女性で多いのはナッツ類です。
中には、歯を丈夫にするために硬いものを食べるという患者さんがいますが、硬いものを噛んだからといって歯を鍛えることはできません。
むしろ破折させて歯の寿命を短くする危険があるのです!

今までと同じように何も考えずに硬いものでも何でも食べると、歯を抜かないといけない事態を招きかねません。
硬いものを噛むのを少し控えるようにしたり、またガチガチ力強く噛むのではなく優しく噛むなら、歯への負担を和らげることができます。
またおせんべいなども小さく割ってから食べることもできるでしょう。
ナッツ類もスライスされたものや少し砕くなどするならリスクを軽減できるかもしれません。

一生自分の口から食べることは、日常のちょっとした意識の改革で可能になります。
この機会に、ご自分の食べ方を考えてみるのはいかがでしょうか。

アマゾンの森林火災が問題になっていますが、マレーシアもかなりひどいhazeです。
野焼きの煙のせいで、町中が真っ白で運転も危ない時があります。

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