舌はキレイですか？

こんにちはマレーシアにいる歯科衛生士の棚橋です。
日本は猛暑が続いているようですが、こまめに水分補給をして熱中症対策していきましょう。

ところで、みなさんの舌は何色をしていますか？
ピンク色、もしくはうっすらと白い色をしているならば、それは健康な舌の状態です。
しかし、真っ白、こげ茶、茶色、または黒色をしているのなら、舌にかなり汚れがたまっていることがわかります。
これを、『舌苔』といいます。
どうして舌苔は付いてしまうのでしょうか？

【唾液分泌量の減少】
私たちは食事をしたり、会話をすることによって自然と唾液が分泌されます。
この唾液が本来であればお口の中の汚れを洗い流してくれます。

しかし年齢を重ねていくと、唾液の分泌量は徐々に減っていきます。
飲んでいる薬の影響もあるでしょう。
そうすると舌の表面に汚れが溜まりやすくなり、舌苔が厚くなっていきます。
舌苔の中には細菌がたくさんいてニオイ物質を発生させるため、口臭の原因ともなります。

【舌の力の衰え】
体の筋肉が年々衰えていくのと同じように、お口の中の筋肉も落ちていきます。
当然舌の筋肉も弱くなるのです。

以下の症状に当てはまるものはありますか？
①以前と比べて滑舌が悪くなった
②話すのが遅くなった
③食べ物を飲み込みづらくなった
④むせやすくなった
⑤薬を飲みづらくなった

これらの症状がある場合、舌の力が衰えている可能性が高いです。
舌の筋力が落ちると、動きが悪くなるため滑舌や会話のスピードに影響を与えます。
舌は飲み込む時にも重要な役割を果たすため、食事にも影響をあたえます。

舌が良く動くことによって、舌苔は洗い流されますが、動きが悪ければ汚れが溜まりやすくなり、厚みを増します。

【舌の状態をチェックしましょう】
できれば、朝だけでいいので舌を軽く磨くことを習慣にしましょう。
また、人とよく会話することを目標にしてください。
会話するなら必然的に舌が動きます。
舌が動けば唾液の分泌量も上がるため、お口の状態は良くなります。

こぐち歯科では去年から、舌の力の検査（舌圧検査）を実施しています。
最近飲み込みづらくなったかな？
むせやすくなったかな？
口が渇くようになったかな？
と感じる方は、ぜひ舌圧検査してもらいましょう。
検査をして今の状況を知り、それに合わせた筋トレをしていくなら、舌の筋肉の状態は改善する可能性があります。
気になる方はぜひご相談ください！