こんにちは 歯科衛生士の棚橋です☀️
みなさんは「オーラルフレイル 」という言葉を聞いたことはありますか?
健康に長生きするためには、口腔機能を低下させないようにすることが大切です。
今回は、今注目されているオーラルフレイルについてのお話していきます。
〈フレイルとは?〉
フレイルとは、“虚弱”という意味の英単語です。
老化の過程にある健康な状態と、要介護状態の中間地点を表します。
自立していた高齢者は、フレイルの段階を経過してから、要介護状態に至ります。
最近の調査によると、日本人の平均寿命は女性は約87歳、男性も約81歳です。
しかしそのうち、女性は平均で約12年間、男性も約8年寝たきりの状態があると言われています。
健康に長生きするという理想とはかなり離れているのが、現状です。
〈フレイルチェックリスト〉
自分がフレイルの段階にあるかどうか知るのに役立つ、チェックリストがあります。
① 体重減少…1年間に体重が2キロ以上減った など
② 疲労…以前より疲れやすくなった など
③ 筋力低下…買い物で2リットルのペットボトルなどの重いものを運べなくなってきた など
④ 歩行速度の低下…青信号の間に横断歩道を渡りきれなくなった など
⑤ 身体活動の低下…最近、外出をしなくなってきた など
3つ以上当てはまる方は、フレイルの可能性があります。
〈オーラルフレイルとは〉
オーラルは英語で、“口腔”という意味です。
実は、お口の機能の低下は老化への第一歩であると言われています。
口腔は食べたり、会話などの大きな役割を担っていますが、このお口の機能が低下すると、老化の速度を速めてしまいます。
例えば、お口の周りの筋肉、咀嚼・嚥下に必要な筋肉が弱ってくると、食べこぼしや、むせてしまいやすくなります。
また食事にも時間がかかりようになるため、あまり量が食べられなり、体重が減少して、体の筋力も衰えます。
外出を控えるようになり、お腹がすくこともなくなり、食事をすること自体が面倒に思えてくるという、負のスパイラルに陥ります。
徐々に、自立した生活から、誰かの援助が必要な生活へと下がってしまうのです。
〈要介護状態になるべくさせないために〉
フレイルは、再び自立した生活へ戻ることが可能な段階です。
そのためには、適切な運動が関係してきます。
次回、口腔機能を高めてくれる筋トレについて解説していきます。
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