ジルコニアのフレームを使っての前歯 その2 - 練馬区 上石神井の歯医者

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ジルコニアのフレームを使っての前歯 その2

こんにちは。技工士の髙山です。

今回は前回からの続きです。

まずブロックからフレームを切り出します。この状態では、ほぼ黒板に書くチョークの様な固さなので、切り出すのは簡単です。

少し脆いので、気をつけながらスプルーの跡や、面を整えるなどの調整をします。
ただ、実際の大きさより1.2倍の大きさで削り出されているので、模型に入れることなどはできないので、出来ることは限られます。

焼結されたジルコニアはとても硬い材料なので、比較的柔らかい、半完成の状態で加工し、その後、専用の窯で1500度位で焼くことにより焼結し、必要な堅さを得ます。

焼くことで本来の寸法に縮小し、強度が出るのでここで初めて模型へのフィッティングができます。

とりあえず模型に入れました。

さすがに6本もコアがあるので調整なしでは最後まで入りません。

セラミック、メタルのフレームに関わらず同じだと思います。

ひとまず1本ずつ調整し、後に6本同時で抵抗なく入るまで攻めます。


調整が終わり模型にセットしました。

ピッタリとカタツキもありません。

これが凄いと思ったところで、金属を用いた時だと、カタツキなくピッタリというのは、かなりの神経を使って、慎重に作業したとしても少し出ることがあります。

その場合は一度切り、ロウ着といってロウを用いつなげます。

金属でフレームを作るということは、工程一つ一つに経験や技量が左右するので、なかなか難しい作業でした。

セレックを用いると、適合という面では高精度のものが、多少の調整は必要ですが楽に得られます。

作業する立場としては、

うまく合うかどうかのストレスがかなり減ります。

これにつきます。

ジルコニアの6本前歯、次回も続きます。

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