こんにちは。技工士の髙山です。
今回は前回からの続きです。
まずブロックからフレームを切り出します。この状態では、ほぼ黒板に書くチョークの様な固さなので、切り出すのは簡単です。
少し脆いので、気をつけながらスプルーの跡や、面を整えるなどの調整をします。
ただ、実際の大きさより1.2倍の大きさで削り出されているので、模型に入れることなどはできないので、出来ることは限られます。
焼結されたジルコニアはとても硬い材料なので、比較的柔らかい、半完成の状態で加工し、その後、専用の窯で1500度位で焼くことにより焼結し、必要な堅さを得ます。
焼くことで本来の寸法に縮小し、強度が出るのでここで初めて模型へのフィッティングができます。
とりあえず模型に入れました。
さすがに6本もコアがあるので調整なしでは最後まで入りません。
セラミック、メタルのフレームに関わらず同じだと思います。
ひとまず1本ずつ調整し、後に6本同時で抵抗なく入るまで攻めます。
調整が終わり模型にセットしました。
ピッタリとカタツキもありません。
これが凄いと思ったところで、金属を用いた時だと、カタツキなくピッタリというのは、かなりの神経を使って、慎重に作業したとしても少し出ることがあります。
その場合は一度切り、ロウ着といってロウを用いつなげます。
金属でフレームを作るということは、工程一つ一つに経験や技量が左右するので、なかなか難しい作業でした。
セレックを用いると、適合という面では高精度のものが、多少の調整は必要ですが楽に得られます。
作業する立場としては、
うまく合うかどうかのストレスがかなり減ります。
これにつきます。
ジルコニアの6本前歯、次回も続きます。
虫歯・歯周病・歯痛を解消したい方へ
月・火・金は夜21時まで診療 開業33年の信頼と実績 上石神井駅より徒歩7分 土曜も18時まで診療 体験談多数掲載中