こんにちは 歯科衛生士の棚橋です☀️
お口の二大疾患の一つであるむし歯。
どんなに磨いてても、むし歯ができてしまうと感じるかもしれません。
親がむし歯になりやすいと、子どももむし歯になりやすいのでしょうか?
今回は、むし歯のなりやすさは遺伝するのかどうかについて、解説していきます。
〈むし歯になりやすいのは遺伝のせい?〉
よく、親にむし歯が多いと、その子どももむし歯が多いと言われます。
これは遺伝が関係しているのでしょうか?
実は、むし歯そのものは遺伝しません。
むし歯菌のミュータンス菌は、生まれたばかりの乳児のお口の中には生息していません。
しかし、周りの大人がキスをしたり、食器を共有したり、熱い食べ物を息で冷ますことによって、後天的に感染します。
母乳の免疫が切れてから、自分の免疫力が安定するまでの、2歳半ごろまでは特に注意が必要です。
なぜなら感染が遅ければ遅いほど、むし歯になりにくい環境を作ることができるからです。
遺伝と関係があるのは、骨格や歯の大きさなどの骨格的要素がほとんどです。
そのため、むし歯自体が遺伝するわけではありません。
しかし、生活習慣は家族であれば似てくるため、むし歯になりやすい生活習慣のある家族は、むし歯が遺伝していると感じるかもしれません。
〈むし歯になりやすい生活習慣〉
①食生活
たとえば、甘いものが大好きでよく食べる方は、お子さんにも同じように与えるかもしれません。
また食べ物をダラダラと食べる習慣は、むし歯のリスクを高めます。
家族であれば似たような食生活になるため、むし歯のなりやすさも似てきます。
②口呼吸や頬杖などの癖
口呼吸はお口の中を乾燥させるため、むし歯菌が繁殖しやすい環境になります。
そのためむし歯のリスクが上がります。
また頬杖をすると、骨格の発達に影響を与えます。
③歯磨きができていない
歯磨きがていねいに行われていないと、お口の中に食べかすが残ります。
それをエサにして菌が繁殖するためむし歯リスクが高くなります。
④唾液の質
唾液は、むし歯菌が作り出す酸を中和させる働きがあります。
それによって歯の再石灰化(歯の修復)が促され、むし歯になるのを防いでくれます。
この唾液の働きが弱い人や、唾液量が少ないと、むし歯になりやすくなります。
この唾液の質は遺伝する可能性があるため、親にむし歯が多い場合には、歯ブラシの回数を増やしたり、生活習慣に気をつける必要があります。
〈むし歯を予防するために〉
⚫️むし歯を予防するためには、まずは食生活を見直しましょう
ダラダラと食べる癖をやめて、間食の時間を決めましょう。
そして、食べたら歯を磨くことを習慣づけましょう。
⚫️よく噛むことにより、唾液の分泌量を増やしましょう
⚫️フッ素を活用しましょう
フッ素は歯の再石灰化を促進したり、むし歯菌の働きを抑える働きがあります。
フッ素入りの歯磨き剤を使用したり、歯科医院で定期的にフッ化物塗布してもらい、歯を強くしましょう。
⚫️定期検診に通いましょう
むし歯は気づかない間に、できていることがあります。
むし歯の予防、および早期発見、早期治療のためにも定期的に歯科医院で検診してもらいましょう。
七面鳥がときどき道を歩いています。
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