こんにちは 歯科衛生士の棚橋です☀️
今日は歯周病についてのお話です。
成人の85%がかかっているとも言われる歯周病ですが、実は男性に比べて女性の方が歯周病になりやすい事をご存知ですか?
女性は唾液が少ない傾向にあり、ドライマウスの人も多いと言われます。
また、歯周病は女性ホルモンとも深い関わりがあることが原因として考えられます。
《歯周病とは?》
歯周病とは、歯周病菌が出す毒素によって、歯を支えている周りの骨が徐々に溶けていく感染症です。
ほとんどの人は自覚症状がないため、気付かないうちに進行します。
また、完治させる方法はなく、毎日の歯磨きと、定期的な歯科医院でのクリーニングが最善の予防です。
《女性の方が歯を失うリスクが高い》
以前行われたある調査によると、出産経験がない女性に比べ、出産回数が2回、3回、と増えるにつれて、残る歯の本数が減っていくというデータがあります。
妊娠・出産はお口の環境に大きな影響を与えます。
《歯周病菌と女性ホルモン》
実は、歯周病菌の中には女性ホルモンを栄養源として繁殖する種類があります。
月経の前に歯茎の調子が悪くなるという方は、女性ホルモンの分泌の変動が原因として考えられます。
《最も注意すべき時は妊娠中》
人生で最も歯周病になりやすい、危険な時期は妊娠中です。
妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンが増加し、歯肉炎の細菌が異常増殖してしまいます。
また、プロゲステロンというホルモンは炎症物質を刺激し、歯茎が腫れやすくなります。
これらの女性ホルモンは、妊娠後期になると通常の月経時の10〜30倍になるため、歯周病になる可能性がずっと高まります。
また、つわりがあると食欲低下に伴い唾液分泌も減り、唾液の自浄作用が低下します。
お口の中の環境が悪化し、歯周病になりやすくなります。
歯磨きなどのケアをいつも以上にこまめに行う必要があります。
《歯周病と早産の関係》
歯周病は肺炎、心臓病、糖尿病などの全身疾患と関係にありますが、女性の場合は早産にも関係があります。
歯周病にかかっている妊婦さんは、健康な妊婦さんと比べて早産や未熟児出産の確率が7倍高くなると言われています。
《歯周病と更年期》
閉経後は、女性ホルモンの分泌が減少し、骨密度が低くなって骨粗しょう症になりやすくなります。
そうすると、歯を支える顎骨も弱くなることがあります。
また、ホルモンバランスが崩れ、ストレスや体の不調を感じ、歯周病が進行する人も増えます。
《毎日のオーラルケアが大切》
歯磨きなど毎日のケアを丁寧に行うことは、歯周病予防の基本です。
また何もなくても定期的に歯科医院に通ってお口の中をチェックしてもらいましょう。
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