口腔ケアとがん治療 - 練馬区 上石神井の歯医者

こぐち歯科

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口腔ケアとがん治療

こんにちは 歯科衛生士の棚橋です☀

もうすぐ師走ですね。一年はあっという間に過ぎていきますね😵


今日はがん治療と口腔ケアについてのお話です。

一見、何のつながりもないようですが、最近、そこには密接な関係があることが分かってきました。

がん患者の多くは抗がん剤治療をうけられますが、抗がん剤治療はがん細胞の周りの正常な細胞も攻撃してしまいます。

そのため、強い抗がん剤が始まると、抗がん剤の作用で強い口内炎(口腔粘膜炎)や、味が分からなくなる味覚障害など様々な口のトラブルに苦しむ患者さんが増えます。

また抗がん剤の影響で唾液をだす細胞が障害をうけると、唾液が少なくなり、口の中も乾いてきます。
そのため、口の中のばい菌が繁殖しやすくなります。

さらに抗がん剤治療中は体力も落ちていますから、それまで気がつかなかった虫歯や歯周病が、一気に進んでしまうことも少なくないのです⚠

また口の中のばい菌が口内炎の部分から全身にひろがると、熱が出て、体力もさらに消耗してしまいます。
場合によっては、がんの治療を一時的にストップすることもあります😨

こうしたトラブルを防ぐため、米国では抗がん剤治療や、口の周りに放射線治療を受ける場合は、『治療を開始する前に、歯や歯肉の病気をまず治療する』という意識が一般的になっています。


口の健康というのは、他人に任せてえられるものではなく、自分で歯磨きやうがいをする等、セルフケアで健康を維持できます!!

がん治療は自分自身にできることはほとんどなく、医師にお願いしますが、
お口の健康は自分自身でコントロールができます💡

がんの治療中は患者さん自身が、歯を磨いたり、歯茎をマッサージしたりする、日常ふつうにおこなってきたケアを継続するなら、がん治療の口のトラブルを予防したり、軽減したりすることができるのです✨

こうした口腔のケアをおこなうことで、全身によい影響が得られるのは、がんだけではありません。

最新の研究報告では、糖尿病や心臓病などでも証明されています。

また高齢者の認知症もそうです。中度の認知症が、お口の中をを清潔に保つことで、認知症の症状が改善したという報告もあるそうです。

また高齢者でも義歯など使ってしっかり噛んで食べることが、脳に刺激になり認知症になりにくくするという研究者もいます。

このように、お口の健康は口の中だけでなく、全身に関わってくるのです(゚д゚lll)

がん治療が始まる前は必ず歯医者さんに行って、健診とクリーニングをしてもらいましょう◎

全身の健康を守るために、口腔ケアを積極的に行いましょう( ´ ▽ ` )ノ

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