こんにちは 歯科衛生士の棚橋です
先日生まれて初めて東京タワーに行ってきました。
最近はスカイツリーに話題を取られ、少し影が薄くなっていますがとっても綺麗なところでした
今日は前回お話しした続き、ミュータンス菌(虫歯菌)についてのお話です。
前回は母親を含め、子どもを取り巻く大人たちのお口の健康は子どものお口の健康に欠かせないことについてお話ししました。
今日は具体的にどのようなことが虫歯予防に効果的なのか、お伝えしたいと思います。
虫歯予防の代表的なものはフッ素です
フッ素とはリンゴや魚などにも含まれているもので、栄養素の一つであるミネラルの一種のことです。
むし歯の原因は、歯についた細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)で、この中にミュータンス菌が多く含まれています。
フッ素がなぜ虫歯予防になるかというと…
歯の再石灰化を促進する
(歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化)を促進させます)
酸に強い歯を作る
(歯の表面を酸に溶けにくい性質に改良します)
ミュータンス菌が酸を作るのを抑制する
(ミュータンス菌の働きを弱め、プラークが作る酸の量を抑えてくれます)
では、フッ素をどのように使用すればいいのでしょうか。
虫歯になりそうな状態から慌てて高い濃度のフッ素を使用するよりも、早い段階で日常生活の中で
低い濃度のフッ素を使用する方が丈夫な歯を作るのに効果的です。
子ども用の歯磨き粉には、研磨成分の含まないジェル状のものや泡上のものがあります。
これらはまだブクブクうがいができない子どもに向いています。
3~5歳児であれば、500ppmの歯磨き粉をグリンピースくらいの量を使用しましょう。
これらご家庭で行うフッ素に加え、歯科医院での定期健診で塗るとより効果的です。
特に生えたばかりの歯は反応性が良く、フッ素を多く取り込んでくれます。
歯が出てから2~3年は虫歯になりやすいので、出てきた直後からフッ素を定期的に塗ってもらいましょう。
その他で虫歯予防に役立つことは…
おやつや甘い飲み物は時間を決めて食べたり飲んだりすることです。
ダラダラとお菓子を食べたり、炭酸飲料やスポーツドリンクなどをいつも飲ませていると、
乳歯や生えたばかりの永久歯は、まだ歯質が柔らかいのであっという間に虫歯が進んでしまいます。
お母さんたちは子どもの食習慣を見直してみましょう。
ご存知ですか?
コカコーラのペットボトル(500ml)一本に、65gのお砂糖が入っているのです
スティックシュガー(3グラム入り)に換算すると約22本。角砂糖では約16個分に相当します
子どもの虫歯はかなりの程度、親がどれほど正しい知識もを持ち、そしてそれを実践するかにかかっています。
家庭環境に大きく左右されるのです。
フッ素入り歯磨き粉を使うことも大切ですが、それと同時に食習慣を見直し、
みんなで虫歯のない健康なお口を目指しましょう
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