こんにちは 歯科衛生士の棚橋です
今年は桜の開花が早かったですね
みなさまはお花見に行きましたか?
私は今年も目黒川のお花見に行きました夜はライトアップもされ、出店もたくさん出ていて綺麗で美味しいお花見でした
今回と次回、二回に渡って、ミュータンス菌に関するお話をしたいと思います。
聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。
虫歯の原因となるがこのミュータンス菌です
近年、様々な研究により子どもが虫歯になるのは、母子垂直感染(母親などの口から直接感染すること)によると考えられてきました。
そのため母子垂直感染を防ぐためにキスや、口移し、食器を共有しないなどの予防法が推奨されてきました。
しかし最新の論文によるとこれらに誤解があることもわかってきました。
口移しなどの予防方法=虫歯予防にはならないと述べる研究もあるそうです。
今日は垂直感染予防の誤解されていることについて書きたいと思います。
誤解
『母子間で箸やお皿、スプーンなどの食具を使い分けるべき』
誤解
『柔らかくするために母親が口で噛み砕いて子どもに食べさせてはいけない』
誤解
『母子感染が虫歯の主要な原因である』
誤解
『母子間では子どもとのキスを控えるべき』
誤解
『熱い食べ物、飲み物を冷やすために母親が息を吹きかけて食べさせてはいけない』
お母さんたちの中にはこれらすべて守っていた方もいるのではないでしょうか?
でも実はこれらは誤解だったのです
つまり、必ずしもこのような予防行動を取ったからといって、子供が虫歯にならないとは限らないのです。
大切なのは、『子どものお口の健康のためには、母親のお口も健康であること』です。
ある研究によれば、母親の口の中の清掃状態をきちんと管理し、ミュータンス菌の量を減らすことによって、
子どものミュータンス菌の量も減り、虫歯予防に効果があったという結果が出たそうです。
一般的に、食器の共用や口移しをしない母親は子どものお口の健康に関心を持ち、健康に良いとされることを多く行っている傾向にあるのです。
そのため、そのような母親の子どもは虫歯が少ないのです
まとめると、ブラッシングや食習慣が適切であれば、必ずしもこれらの予防行動を取らなくても良いのです
日々様々な研究がなされるので、その度にするべき行動は変わっていきますが、
子どものお口の健康を守るためには母親や周りの大人たちのお口の健康を守らないといけない、これは変わることはありません。
子育て中のお母さんたちはやることがいっぱいあって大変だとは思いますが、子どものためにも自分自身の歯磨きも頑張りましょう
次回はその他の虫歯予防に役立つ習慣について書きたいと思います。
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