前回は、健康な歯肉と炎症を起こした歯肉の違いについてご紹介しましたが、
今回は、炎症の段階についてご説明します。
歯周病は、炎症の程度により、歯肉炎と歯周炎に分けられます。
歯肉炎・・・炎症が歯肉にとどまって、それ以上奥に進行していない状態。
症状・・・歯肉が赤く腫れる
歯肉から出血する など
歯周炎・・・炎症が歯肉にとどまらず、歯周組織(歯根膜や歯槽骨)に及んだ状態。
歯肉炎が続き、改善されないでいると、歯を支えている歯根膜や歯槽骨が壊されて
いきます。
症状・・・(歯肉炎の症状)
+
歯槽骨が溶ける
歯肉が下がる
歯周ポケットができる
歯肉から膿が出る
口臭がする
歯がぐらぐらする など
下図にあるように、向かって左側が健康な歯肉で、右側になるほど炎症の強い歯肉を表しています。
歯肉の中はこうなっています・・・。
炎症が進むほど、歯を支える骨が溶けてしまうことが分かります。
歯肉炎は、プラークや歯石を除去することで完治が可能な可逆的なものです。
しかし歯周炎は、不可逆的なものです。お掃除により症状が改善することはあっても、
溶けた歯槽骨などが元の量に戻ることは基本的にないので、炎症が進んでしまう前に
歯医者さんで診てもらった方が良いでしょう。
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