お口の乾燥注意報!
こんにちは。歯科衛生士の永江です。
残暑が厳しい毎日ですが、皆さんお元気ですか
オリンピックでは選手の皆さんの頑張っている姿に鼓舞された方も多いのではないでしょうか
自分と同世代の方たちが真剣に努力されているのを見ると、励まされます
さて、以前に唾液の働きについての記事を書きましたが、今回もその続きをお伝えしたいと
思います。
唾液はむし歯や歯周病を防ぐのに有効な働きをしてくれますが、
通常よりも唾液の分泌量が少ない方は少なくありません。
要因には次のようなものがあると言われています。
加齢
・・・加齢によって唾液腺が委縮すると、唾液の分泌量が減少します。
治療薬の副作用
・・・利尿剤、 降圧剤、抗ヒスタミン剤、抗うつ剤、抗コリン剤、抗炎症剤、鎮痛剤、気管支拡張剤、
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)治療剤などの多くは副作用として口腔乾燥が起こります。
とくに高齢者は、複数の薬を服用している方が多いので、副作用が倍増されてあらわれると言われています。
シェーグレン症候群
・・・膠原病、自己免疫疾患の一種で、口腔乾燥を引き起こします。
放射線治療の後遺症
・・・頭頸部のガンの治療に放射線を照射した結果、唾液腺が障害を受けた場合に起こります。
内分泌異常
・・・甲状腺機能が亢進または低下する場合、また副甲状腺機能が亢進する場合にも口腔乾燥が起こります。
また女性ホルモンの減少とも関連があり、70~80歳の女性は10代と比べて、唾液の分泌量が半分以下に
なることもあります。
代謝障害
・・・血糖値が300㎎/ml以上になると、口渇が生じると言われています。
では、唾液の分泌を促すのに何が役に立つのでしょうか
水分をこまめにとる
よく噛むようにする
口呼吸ではなく鼻呼吸を心がける
歯磨きをしたり舌を動かしたりして、口腔内に刺激を与える
唾液腺をマッサージする
⇒耳下腺・・・ひとさし指を左右の耳たぶの下あたりに当てて、後ろから前へぐるぐる回すように押す
顎下腺・・・親指を左右の顎の内側のやわらかい部分に当て、耳の下から顎の下まで5ヶ所くらいを順々に押す
舌下腺・・・両手の親指をそろえ、顎の真下を、下から突き上げるように押す
夏は水分が奪われてお口も乾燥しやすいので、ぜひ参考になさってください